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since 2007 10 24  読み書き、見聞き、したもの。など。 twitter https://twitter.com/takagi_toshi
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 自由と平和のための京都大学有志の会の声明書に賛同した。
 私の祖父は2度召集され、中国戦線に7年いた。最後は曹長だったらしい。
 一体何をしていたのだろう。曹長は下士官の最高位だ。それなりに「軍功」をたてたのだろうか。もしそうだとしたら、その手柄はいったいどういうものだったのだろうか。

 もう詳しいことはわからない。もっといろいろと聞けばよかったのだろうか。
 祖父や祖母とは離れて暮らしていた。年に一度、帰省した時に会うくらいだった。戦時中のことを、祖父はほとんど語らなかった。ときどき酔っ払って軍歌を歌っていたことくらいが祖父と戦争を結びつける私の記憶だ。

 生命は生命から生まれる。生命からしか生まれ出ることはない。それは長い一つの連なりであり、そのどこかが絶たれれば、そこから先の連なりは失われてしまう。
 私の生命も生命から生まれでたけれども、同時に、途中で絶たれた生命や生まれ出ることができなかった生命がはりついているように感じることがある。彼らや彼女らがいま、じっとこちらを見つめている気がすることがある。

 祖父が中国で誰かを殺したり、傷つけたりしたのかどうか、もうわからない。そうしていないことを望みはするが、だからといって歴史が変わるわけでもない。日本軍の一員として、中国の地に7年間いたこと、それ相応に昇進をしていったこと。それが事実だ。
 立場は逆だったのかもしれない。私が生まれることができず、ここにはいなかったかもしれない。彼らや彼女らが生まれ、いま生きていることもありえたはずのことだ。
 私が今ここにいること自体に歴史は刻み込まれている。一つの存在が実現するためにいくつもの可能性を潰えさせてしまうような、そういう時代が刻み込まれてここにいる。
 きっといずれどこかで清算しなければいけない債務なのだと思う。それは70年たってもまだ何も清算されていない。日本が侵略した。そういう歴史を断ち切れないまま、ここまで来てしまった。

 平和とか高度成長とか経済的繁栄とか言われ、生活してきたが、その起点は朝鮮戦争だった。沖縄から米軍が出撃し、爆撃し、人びとを殺戮してきた。沖縄の人びとに、戦車にこびり付いた肉片を洗い落とすような仕事をさせてきた。
 戦後憲法は9条とともに1条で天皇を戴いている。そして9条はある面で日米安保と一体でもあった。つまりは沖縄の切り捨てと軍事基地化と一体でもあった。そのため戦後の日本は戦争から逃れられてきたかのような印象を生み出してきた。そうした構造が、沖縄を除外し、少し前まで「日本人」だった在日朝鮮人を排除したところで決定されてきた。
 安保法案は、そうした戦後の隠されていた構造をむき出しにするものにも見える。それは矛盾にみちた戦後の構造を、日本国内だけではなく、朝鮮・中国・アジアとの関係でもあらわにし、宙吊りにされ、押し込められてきたものを洗いざらいぶちまけることになるように思える。本当に戦争の決算をしなければいけない時がやってきたとも思える。
 だから、もし仮に法案がとおっても、もしそれに対して裁判所が合憲だと言っても、もし仮に日本国内で、賛成を叫ぶ大きな声が溢れても、認められないものは認められない。


 ベンヤミンの『歴史哲学テーゼ』から。
Ⅱ 過去という本には時代ごとに新たな索引が附され、索引は過去の解放を指示する。かつての諸世代とぼくらの世代とのあいだには密かな約束があり、ぼくらはかれらの期待をになって、この地上に出てきたのだ。ぼくらには、ぼくらに先行したあらゆる世代にひとしく、〈かすか〉ながらもメシア的な能力が附与されているが、過去はこの能力に期待している。この期待にはなまなかにはこたえられぬ。歴史的唯物論者は、そのことをよく知っている。
Ⅸ かれは顔を過去に向けている。ぼくらであれば事件の連鎖を眺めるところに、かれはただカタストローフのみを見る。そのカタストローフは、休みなく廃墟の上に廃墟を積みかさねて、それを彼の鼻っさきへつきつけてくるのだ。たぶんかれはそこに滞留して、死者たちを目覚めさせ、破壊されたものを寄せあつめて組みたてたいのだろうが、しかし楽園から吹いてくる強風がかれの翼にはらまれるばかりか、その風のいきおいがはげしいので、かれはもう翼を閉じることができない。強風は天使を、かれが背中を向けている未来のほうへ、不可抗的に運んでゆく。その一方でかれの眼前の廃墟の山が、天に届くばかりに高くなる。ぼくらが進歩と呼ぶものは、<この>強風なのだ。
(野村修訳 ベンヤミン著作集より)

京都大学の有志の会の声明書

声明書

戦争は、防衛を名目に始まる。
戦争は、兵器産業に富をもたらす。
戦争は、すぐに制御が効かなくなる。
戦争は、始めるよりも終えるほうが難しい。
戦争は、兵士だけでなく、老人や子どもにも災いをもたらす。
戦争は、人々の四肢だけでなく、心の中にも深い傷を負わせる。
精神は、操作の対象物ではない。
生命は、誰かの持ち駒ではない。
海は、基地に押しつぶされてはならない。
空は、戦闘機の爆音に消されてはならない。
血を流すことを貢献と考える普通の国よりは、
知を生み出すことを誇る特殊な国に生きたい。
学問は、戦争の武器ではない。
学問は、商売の道具ではない。
学問は、権力の下僕ではない。
生きる場所と考える自由を守り、創るために、
私たちはまず、思い上がった権力にくさびを打ちこまなくてはならない。
自由と平和のための京大有志の会





わたしの『やめて』
くにと くにの けんかを せんそうと いいます
せんそうは 「ぼくが ころされないように さきに ころすんだ」
という だれかの いいわけで はじまります
せんそうは ひとごろしの どうぐを うる おみせを もうけさせます
せんそうは はじまると だれにも とめられません
せんそうは はじめるのは かんたんだけど おわるのは むずかしい
せんそうは へいたいさんも おとしよりも こどもも くるしめます
せんそうは てや あしを ちぎり こころも ひきさきます
わたしの こころは わたしのもの
だれかに あやつられたくない
わたしの いのちは わたしのもの
だれかの どうぐに なりたくない
うみが ひろいのは ひとをころす きちを つくるためじゃない
そらが たかいのは ひとをころす ひこうきが とぶためじゃない
げんこつで ひとを きずつけて えらそうに いばっているよりも
こころを はたらかせて きずつけられた ひとを はげましたい
がっこうで まなぶのは ひとごろしの どうぐを つくるためじゃない
がっこうで まなぶのは おかねもうけの ためじゃない
がっこうで まなぶのは だれかの いいなりに なるためじゃない
じぶんや みんなの いのちを だいじにして
いつも すきなことを かんがえたり おはなししたり したい
でも せんそうは それを じゃまするんだ
だから
せんそうを はじめようとする ひとたちに
わたしは おおきなこえで 「やめて」 というんだ
じゆうと へいわの ための きょうだい ゆうしの かい






Manifesto
A war begins under the name of self-defense.
A war benefits the weapon industry.
A war spins out of control immediately after it begins.
A war is more difficult to finish than to begin. 
A war hurts not only soldiers, but also the elderly and children. 
A war damages the body, and goes deep inside the heart.
The human spirit is not to be manipulated.
Human life is not a means to somebody else’s end.
The sea should not be swamped by military bases. 
The sky should not be defiled with the roars of fighter planes.
We wish to live in a special country that is proud of its wisdom, rather than a ‘normal’ country that esteems military contribution.
Scholarship is not a weapon of war.
Scholarship is not a tool of business.
Scholarship is not to serve power.
In order to protect and create a place to live and the freedom to think, we must wholeheartedly strike the conceited government.
Kyoto University Campaign for Freedom and Peace
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いまはぼつぼつベンヤミンの本を中心に読んでいます。
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